2000-08-30 第149回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号
けさの朝日新聞に、核寄港は事前協議対象外と出ております。御存じ、事前協議の中身に関して秘密合意は、まず第一に核兵器を積んだ米艦船が日本に寄港した場合、それから朝鮮半島有事で米軍が日本国内の基地から出撃する場合には、事前協議は不要という密約があったという旨報道されております。これは事実でしょうか。
けさの朝日新聞に、核寄港は事前協議対象外と出ております。御存じ、事前協議の中身に関して秘密合意は、まず第一に核兵器を積んだ米艦船が日本に寄港した場合、それから朝鮮半島有事で米軍が日本国内の基地から出撃する場合には、事前協議は不要という密約があったという旨報道されております。これは事実でしょうか。
○佐々政府委員 これも答弁の繰り返しになって申しわけございませんが、先ほどの協定書に関する限り、ジェット戦闘機の配備あるいは使用機種の変更につきましては事前協議対象と相なっておりますが、機数の変更について協定事項に入っていない。
ですから、寄港とか領海通航は事前協議対象外であると、こういうふうに頭から考えておるわけですね。また同時に、核の存在については一切明らかにしないという原則がある。核を積んでいるとも積んでいないとも言わない、こういうふうなこと、これがアメリカ側の言い分である。日本の方では、アメリカ側から事前協議の通告がないから核を積んでないと信じている。
この作戦行動を事前協議対象外の行動と認め、しかもその行動範囲は、従来政府が繰り返し説明をしてきた日米安保条約に定める極東の範囲をはるかに超えているではありませんか。
それじゃ事前協議対象というのは、アメリカがこれからやりますということを言ってこぬ限り、個々の行動について知らない、いつ出たかわからない、戦闘行為に行ったかわからない、それは自分たち知らなかった、それならば、事前協議というものはあってなきがごときですよ。
そういうことから考えても、名目上は緊急避難、台風避難とは言っておりますが、ちょっと実態が違った場合、当然こういった場合には事前協議対象にしますよということくらいは、やはり警告あるいは注意を喚起するという立場から、これは外務省としてはきびしく言うべきではないか。日本政府の立場を理解するというならば、そこまで言うべきではないか、こう私は思うのですが、いかがですか。
ただ、沖繩からベトナムへ向けて直接出撃をするということについては、事前協議対象となる。わが国の方針といたしましては、そういう事前協議の申し入れがありますれば、その申し入れに対しましては応諾を与えない、こういう方針でございます。 それから、何かニュアンスが変わったという話でありますが、ニュアンスは変わっておりませんから、そのとおりに御理解願います。
しかしこれは抽象的にきまっておるものですから、その具体的判定、なかなかこれはむずかしい、そこで、アメリカが事前協議対象とは認めないという見解のもとにわが国の基地を戦闘作戦行動に使うということがかりにあったとする。アメリカはこれは戦闘作戦行動ではないとこう主張する。わがほうから見るとどうも外観上戦闘作戦行動のようだと、こういうふうな判断がある。
アメリカにおきましてもそういう準備が必要である、こういうふうに考えますので、そういう事前の協議の対象をどうするかという広範な問題になりますると、これは数ヵ月の準備が要るだろう、こういうふうに考えておるのでございますが、そういう一般的な事前協議対象論議というふうなことを、いま水口さんがお考えで御質問だとすると、それは簡単にはいかない、そういうふうにお答え申し上げておきます。
事前協議対象三項をこれ全部やります。しかし、特に私が重点を置きたいのは出撃の場合の判定の問題です。これまた日本側ではいろいろ国会で詳しく議論がありまして、そしてまだその結論の出ない問題もある。出た問題もある。結論の出ない問題については、政府として結論を出さなきゃならない。結論の出た問題につきましても、アメリカとの間に打ち合わせの必ずしもきちっといってない問題があるんです。
そこで単なる南方への移動であるというふうに考えますので、私がいま拡大しました事前協議対象という観念から見ましても、私は今回の岩国基地の発進、これは事前協議の対象とはならないのじゃないか、そういうような感じがいたしております。
そこで多少その程度を下げるというような規模を、事前協議対象の規模を下げるというようなことを考えましても、そういうことはない。該当するようなことはあるまい。これからあり得る大多数のケースは、もう米軍が国へ引き揚げていくケース。増強、しかもそれが相当の数の増強をするというようなことはとうてい考えられない。
実体が戦闘作戦行動そのものであるという際には、これは事前協議の対象となるべきものである、こういう見解を申し上げたわけなんでありますが、どうもその辺がまだもやもやしておりますものですから、これも私がおさらいをする、こういう事前協議対象事項問題の協議事項の一つとして考えてみたい、かように答えておるわけでございます。